世論の広がり

 1981年(昭和56年)は、北方領土返還要求運動の歴史にとって意義深い年でした。2月7日が「北方領土の日」と決まり、9月10日には、現職の総理として、はじめて鈴木善幸総理大臣が北方領土の現地視察を行いました。

 さらに、9月27日には全国民の返還への祈りの心を結集した、北方領土返還祈念シンボル「四島のかけ橋」が、全国民からの募金によって、北方領土問題の原点の地である根室市納沙布岬に建てられました。このシンボルは北方四島を結ぶイメージを表した巨大なアーチで、その下には領土の返還を求める「祈りの火」がともされています。

 この灯は、祖国復帰が実現した沖縄の南端、波照間島で採火され青年団体による全国縦断キャラバン隊によって、はるばる納沙布岬に運ばれました。また、そのそばには、全国の都道府県から寄せられた自然石を敷きつめた、「希望の道」がつくられました。

 1981年(昭和56年)からは「北方領土返還促進国連使節団」が国連本部や西側諸国などを毎年訪問し、国際世論を喚起しました。

 1991年(平成3年)には、「北方領土相互理解促進対話交流使節団」として、初めてモスクワ、サンクトペテルブルグに、1992年(平成4年)にロシア連邦極東地域に、2006年(平成18年)にはサハリン州に、また、モスクワには1994年(平成6年)から継続して使節団を派遣し、ロシアの人たちと対話交流をしています。

 また、根室市を初めとして別海町、標津町、羅臼町には、北方領土を臨める各種の施設がつくられ、北方領土のいろいろな資料が展示されており、全国各地から見学に訪れています。

四島のかけ橋から水晶島をのぞむ人たち
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ロシア連邦外務省と対談する使節団(2006.10)
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