第３回受入事業（日本語習得）実施結果概要

　北方四島交流受入事業の一環として、２００１年度から毎年実施している日本語習得事業。今年度は７月1９日から８月１９日までの日程で北方四島在住ロシア人１９名が札幌市及び根室市を訪れ、約一か月にわたり札幌市内の語学学校（ＩＡＹ）で日本語を学習しました。
　毎週土曜日は、札幌市内及び近郊において各種交流プログラムやホームビジットを実施。特に若い世代（大学生）や元島民２世、３世の会の方々を含めた各界各層の幅広い市民との交流の機会を設けました。
　また、今年度は根室市においてもホームビジットや文化交流・料理体験、夕食交流会を実施するなど、根室市民との交流もさらに充実させました。

授業風景

陶芸体験（札幌市）

全久寺視察（当別町）

ホームビジット（当別町）

　８月１３日は、「北方四島交流スピーチコンテスト２０１６」を開催。四島在住ロシア人が日本語でスピーチを、札幌市内の大学でロシア語を学ぶ学生がロシア語でそれぞれスピーチを行い、双方がお互いの学習の成果を披露、確認し合いました。スピーチ後のミニコンサートでは、モスクワ国立音楽院に留学経験のあるピアニストとノボシビルスク国立教育大学に留学経験があり声楽を学ばれた方のコラボレーションや、元島民２世の方が会社の同僚とコルネットとバストロンボーンによる演奏を披露しました。　その後、茶話会形式でスピーチ参加者含め、日本語習得を担当した日本語学校の副学院長や講師陣、大学生等も交えて交流を深めました。

スピーチコンテスト・ スピーチ発表（札幌市）

スピーチコンテスト・ ミニコンサート（札幌市）

文化交流・料理体験（根室市）

出港（根室市）

　事業終了時のアンケートでは、「日本人団員が島を訪問する際に、通訳など様々なお手伝いがしたい」、「日本語の勉強を続けたい」、「また交流プログラムに参加したい」といった事業に対する評価がありました。
　日本語習得事業に参加した四島在住ロシア人たちは、四島交流訪問事業で日本国民が四島を訪れた際、現地での交流の主体として、ホームビジットの受け入れや住民交流会へ参加するなど活躍しています。

★主な内容は次のとおりです。

7月19日	（火）	根室港入港、オリエンテーション、中標津町へ移動	〔中標津町泊〕
7月20日	（水）	札幌市へ移動、歓迎会	〔札幌市泊〕
7月21日	（木）	開講式、授業開始	〔札幌市泊〕
（札幌市滞在中）		平日：日本語授業 土曜日：各種交流プログラム 日曜日：休日	〔札幌市泊〕
8月16日	（火）	評価会、修了式、歓送会	〔札幌市泊〕
8月17日	（水）	根室市へ移動。　市街地散策、ホームビジット等	〔根室市泊〕
8月19日	（金）	根室港出港